作業工程
ここでは、お客様の愛車を当店がどのように修理しているかをご紹介しています。
「板金」というものは勉強して習得できるものではなく、まさに”匠”の技なのです。
文中、いくつかの専門用語が出てきますが、各項目にて簡単な説明をさせて頂いております。どうぞご参考ください。
STEP1
最初に車の損害箇所を確認して、交換部品などを拾い出したりします。
※交換部品の拾い出し:なるべくご予算を抑えたい方にオススメ!いわゆるリサイクルパーツのことで、損傷を受けていない部分をそのまま使用します。ディーラーは問答無用で新品パーツへ交換してしまう為、コストが余分にかかります。
STEP2
スライドドアや内張りなどを外して作業をしやすくします。そして、切れて穴が開いてしまったリヤフェンダーを溶接してふさぎます。
※リヤフェンダー:自動車の後方部分です。右画像の傷部分も含まれます。
STEP3
スライドドアを仮付けし、ドアとの隙間やツラを合わせていきます。
同時にリヤフェンダーを特殊工具を使って元の形に戻していきます。
そしてパテを使ってわずかな凹凸を丁寧に平らにしていきます。
※ツラ:面のことです。ここでは、リヤフェンダーとスライドドアの高さや傾きが均一かどうかをチェックします。
STEP4
修理部分の形が直ったら、パテ部分や塗装が剥がれて鉄部が見えている部分にサーフェーサという防錆性の塗料を吹き付けます。そしてサーフェーサを丁寧に水研ぎし、上塗り前の下地をつくります。
STEP5
上塗り塗装をした後、よく乾燥させてバフで磨いていきます。磨き終わったら付属部品を全て取り付けます。
※バフ:研磨道具のことです。本来は金属の表面を磨いて滑らかに仕上げることを羽布(バフ)と言いますが、道具名として定着したようです。
STEP6
完成です。数十cmのこすり傷やへこみもすっかり消え、事故が嘘だったかのようです。